連載 目から鱗のがん薬物療法—薬学的視点からみたケーススタディ[6]
経口抗がん薬に対する薬剤師外来の有用性評価
木村 美智男
1
1大垣市民病院薬剤部
pp.336-340
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200205
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経口抗がん薬単剤療法に対する薬剤師外来
・近年、分子標的薬など経口抗がん薬の服用患者が増えてきていますが、その副作用マネジメントや患者指導はまだ十分とは言えません。適切な副作用マネジメントは、治療の中止や抗がん薬の安易な減量を行なうことなく、治療を継続することにつながります。そのためにも、がん薬物療法に精通した薬剤師看護師が副作用マネジメントを行ない、必要に応じて処方提案することが求められています。
・薬剤師が関わるタイミングとして、医師の診察前に薬剤師が行なう診察前面談(薬剤師外来)が有用であると考えられます。しかし、経口抗がん薬単剤療法に対する薬剤師外来を実施している施設は少なく、その有用性に関する報告はほとんどありません1,2。
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