Feature Topic 早期緩和ケアの正体
Temel論文のインパクトと現在
—インタビュー—「診断時からの緩和ケア」と「早期からの緩和ケア」の間にあるもの
近藤 まゆみ
1
1集学的がん診療センターがん相談支援室緩和ケア室
pp.48-54
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200040
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平成26(2014)年1月、がん診療連携拠点病院の指定要件の見直し指針が厚生労働省より通知された。その通知には参考資料として、「がんと診断された時からの緩和ケア」という資料ⅰが添付されており、そのただし書きにはこのような一文が添えられている。「今回の指定要件の改定は、がん診療連携拠点病院が地域のがん診療提供体制の中心を担い、患者とその家族ががんと診断された時から身体的・精神心理的・社会的苦痛などに対して適切に緩和ケアを受け、こうした苦痛が緩和されることを目標としています。」(強調編集室)。
公的に認知されるにいたった「診断時からの緩和ケア」であるが、臨床現場における「診断時からの緩和ケア」とはどのようなものなのであろうか? 緩和ケアを専門としない医療職や患者からすると、「早期からの緩和ケア」と「診断時からの緩和ケア」の差異を見極めることは難しい。
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