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English
特集 外科医が担う緩和治療
総論
診断時からの緩和ケア
Primary palliative care provided from the time of diagnosis
下山 理史
1
Satofumi SHIMOYAMA
1
1愛知県がんセンター緩和ケア部
キーワード:
primary palliative care for surgeons
,
QOL
,
timely palliative care
,
診断時からの緩和ケア
,
primary palliative care provided from the time of diagnosis
,
total suffering
Keyword:
primary palliative care for surgeons
,
QOL
,
timely palliative care
,
診断時からの緩和ケア
,
primary palliative care provided from the time of diagnosis
,
total suffering
pp.1149-1153
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213848
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【ポイント】
◆本稿では,3つのことを皆さんと一緒に考えることとする.まず,緩和ケアの定義等について確認したのち,その担い手について考えたい.そのうえで,日本で生まれた「診断時からの緩和ケア」という考え方について「早期からの緩和ケア」との違いも含め概説し,外科医が担う緩和ケアについて記すことにする.そして,最後に緩和ケアの展望を述べてまとめることとする.
◆その内容を簡単に記載すると,緩和ケアはQOLの向上であり,これは医療ケアの目的と合致している.緩和ケアの担い手は,現場で患者さんご家族に会う医療者すべてである.外科医が担う緩和ケアは,基本的緩和ケアを中心としているが,これこそが診断時からの緩和ケアである.
◆最後に緩和ケアの展望としては,この外科医が行う基本的緩和ケアの充実と同時に,その中で関心のある方々には是非,専門的緩和ケアまで学び提供していけるとよいと考えている.もちろんその際,そのほかの専門的緩和ケアの担い手とは協働して患者さんご家族を支援していくことが期待される.
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