医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 患者背景ごとの医療関連感染症への対応
緩和ケア時の感染症
河村 一郎
1
1静岡県立静岡がんセンター 感染症内科
キーワード:
意思決定
,
緩和ケア
,
抗感染剤
,
院内感染
,
鑑別診断
,
発熱
,
微生物学的技法
,
医薬品適正使用
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Decision Making
,
Cross Infection
,
Fever
,
Microbiological Techniques
,
Palliative Care
pp.903-906
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039700
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緩和医療において感染症は頻度の高い合併症である.緩和ケア患者における感染症の好発部位は尿路,呼吸器,血流,皮膚軟部組織である.感染症を合併した緩和ケア患者における抗菌薬投与は,発熱のコントロールや感染症に伴う症状の緩和に寄与することがある.緩和ケアの状況で感染症に対する診断的検査や抗菌薬治療を行うか否かの意思決定は複雑な問題であり,個々の症例に合わせて決定する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013