投稿 Correspondence
不確実性の扱い方
若林 崇雄
1
,
天野 雅之
2
,
杉田 陽一郎
3
1JCHO札幌北辰病院総合診療科
2南奈良総合医療センター 総合診療科
3東京ベイ・浦安市川医療センター 神経内科
pp.1470-1472
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205126
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『総合診療』誌34巻5号(2024年5月号)を拝読し、一見すると方向性が真逆な論考が同時掲載されており、興味深く感じた。
1つはその号の特集企画者である天野雅之先生による「『不確実性』が極めて高い状況での意思決定戦略」の記事1)である。不確実性は総合診療分野で頻繁に遭遇し2)、医師の離職やバーンアウトの原因となる3)、やっかいな存在だ。天野先生の論考では、経営学を用いた無理のない意思決定プロセスや、エフェクチュエーションなどを利用した合理的に決定を促す手法などが紹介されていた。これらの考察は総合診療医にとって、明日にでも応用可能な話題であり、特に指導医には“研修医への指導”という観点からも有益であろう。
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