投稿 GM Clinical Pictures
左側腹部痛の1例
日吉 哲也
1
,
野下 育真
1
,
鍋島 茂樹
1
1福岡大学病院 総合診療部
pp.1161-1162
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203383
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CASE
患者:51歳、男性。
主訴:左側腹部痛、嘔気。
現病歴:心筋梗塞と心房細動、慢性腎臓病(G5A3)の既往があり、ワルファリンとアスピリンを内服中。2時間前からの突然の左側腹部痛と嘔気を主訴に救急車で受診となった。なお、最近の外傷の既往はない。
身体所見:外観は苦悶様。意識晴明、血圧104/60mmHg、脈拍数110回/分。左季肋部に圧痛あり。Castell法(splenic percussion sign)陽性。
血液検査:WBC 16,000/μL、Hb 10.2g/dL(MCV88.5)、Plt 25.5×104/μL、INR7.0以上で測定不能。
画像所見:腹部単純CT(図1)。
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