投稿 GM Clinical Pictures
頭痛、めまい、ふらつきで体動困難の42歳男性
若林 崇雄
1
,
石立 尚路
1
,
須藤 大智
1
,
渡邉 智之
1
1JCHO札幌北辰病院 総合診療科
pp.1163-1164
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203384
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CASE
患者:頭痛、めまい、ふらつきで体動困難の42歳、男性。
主訴:3日前から持続する頭痛、めまい。
バイタルサイン:意識清明、血圧120/78mmHg、心拍数68回/分・整、呼吸回数16回/分、体温36.1℃。
既往歴:脳動脈奇形による脳出血(17歳)。
身体所見:特記すべき所見を認めない(明らかな眼振・神経症状・髄膜刺激徴候など認めない)が、立位を保持できず、ずっと寝たきりである。
現病歴:患者は受診3日前の朝食後に突然、頭痛とめまい感を自覚、その後嘔吐した。以後、頸部痛と起立時のめまい感が持続し、ほぼ寝たきりで過ごした。われわれは片頭痛もしくは緊張性頭痛と仮診断し、経過観察目的に患者を入院させたが、症状は改善しなかった。
画像所見:第6病日の頭頸部magnetic resonance imaging(MRI)を示す(図1、2)。
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