特集 血管炎・血行障害
左側腹部に生じた静脈結石の1例
丸田 悠加
1
,
牧野 麻貴
,
鈴木 大介
,
長尾 洋
1岡山赤十字病院 皮膚科
キーワード:
結石
,
超音波診断
,
石灰沈着症
,
腹部
,
静脈血栓症
Keyword:
Abdomen
,
Calcinosis
,
Calculi
,
Ultrasonography
,
Venous Thrombosis
pp.587-590
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017237893
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30歳女。左側腹部皮下腫瘤を主訴とした。腫瘤は1年前から自覚し、鶏卵大の隆起のなかに小豆大の小結節を2個触知した。超音波検査では長径13mmと8mm大の嚢胞性病変を認め、辺縁は高信号、中心部は低~等信号であり、音響陰影を認めた。石灰化上皮腫を疑い、診断と治療をかねて摘出術を施行した。病理組織学的には辺縁部に静脈壁と思われる構造があり、内部に器質化・硝子化した血栓と石灰化を認め、静脈結石と診断した。
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