特集 新時代の「在宅医療」—先進的プラクティスと最新テクノロジー
【各論Ⅱ】各地の先進的実践事例集
在宅医療における「ナース・プラクティショナー(診療看護師)」の可能性と課題
福添 恵寿
1
1地域医療機能推進機構 東京城東病院 看護部
キーワード:
在宅医療
,
ナース・プラクティショナー
,
NP
,
診療看護師
,
特定行為
,
診療行為以外の介入
,
NPによるヘルスアセスメント
Keyword:
在宅医療
,
ナース・プラクティショナー
,
NP
,
診療看護師
,
特定行為
,
診療行為以外の介入
,
NPによるヘルスアセスメント
pp.864-867
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203270
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NP(診療看護師)って?
2008年から本邦でも、米国(p.882)のナース・プラクティショナー(nurse practitioner:NP)教育を参考に、「NP(診療看護師)教育課程」(大学院)が設置された。そこでは、病態生理学・臨床薬理学などとともに、対象者の身体状況を的確に把握し、診断や治療を提案するプロセスを講義・実習を通して学んでいる。修了者は、日本NP大学院協議会による認定試験を経て、医療現場でその知識や判断力を活かし、患者・利用者(家族やパートナー、ケアマネジャーほか地域の関係者を含む)に的確に対応しており、さまざまなアウトカムに貢献している。
しかし、本邦ではNPは制度化されておらず、法的には「看護師特定行為研修修了者」(特定看護師)と位置づけられている。そのため、米国などのNPとは異なり、単独での診療行為は認められていないのが現状である。
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