特集 NP教育の成果を探る─自律したHealth Care Providerをめざして
〈NPのアウトカムとエビデンス〉
①一般病院のケース
消化器外科病棟における診療看護師(NP)の役割と成果
飯野 雅子
1
,
鈴木 英之
1,2
1日本医科大学武蔵小杉病院
2日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター
キーワード:
診療看護師
,
NP
,
周術期
,
チーム医療
,
高度専門職
,
特定看護師
,
医療介入
,
医療連携
,
アンケート調査
,
コメディカル
Keyword:
診療看護師
,
NP
,
周術期
,
チーム医療
,
高度専門職
,
特定看護師
,
医療介入
,
医療連携
,
アンケート調査
,
コメディカル
pp.440-448
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201155
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診療看護師(NP)としての役割と成果 飯野雅子
はじめに
昨今,わが国では医療の質,医療の安全性を問う国民の声が大きくなってきている。医療の現場に目を向けると,医療の高度化・複雑化に伴う業務の増大や高齢化による合併症患者の増加などにより,わが国の医療は疲弊してきている。このような現状のなか,「チーム医療」の重要性が謳われている。
そこで2010年3月,厚生労働省はチーム医療の推進を図るための1つとして,看護師の業務拡大の必要性をあげ,特定看護師(仮称)の設置,法制化に向けての素案を示した。このような社会背景を踏まえ,クリティカルケア領域でも対象患者の高齢化,疾病の複雑さにより,医療者の業務は増大している。そのため,周術期の患者管理においても多職種によるチーム医療の必要性が高まっている。
チーム医療の一員にナースプラクティショナー(Nurse Practitioner;NP)が存在できるのであれば,NPの特性である医療的,看護的の両側面からアプローチすることで,タイムリーかつ質の高い医療を患者に提供でき,患者や医療者の満足度も上げることにつながると考える。
今回,所属する消化器外科病棟の看護師に対し,診療看護師(NP)の活動についてのアンケート調査を行なった。その結果から得られたNPの成果について述べる。
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