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動かぬ証拠
日吉 哲也
1
,
岡崎 裕子
1
,
瀬知 裕介
1
,
鍋島 茂樹
1
1福岡大学病院 総合診療部
pp.371-372
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203071
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CASE
患者:90歳、男性。
主訴:発熱、左上肢が動かせない。
現病歴:半年前にcrowned dens症候群で入院歴あり。今回は市中肺炎で入院となった。抗菌薬治療で全身状態は改善し、入院7日目に抗菌薬を中止した。しかし、その日の夜から再度37.8℃の発熱があり、左上肢を動かせなくなったため、看護師から相談があった。
身体所見:左上肢が動かないように右手で左上肢を押さえている。診察のために左上肢を他動的に動かそうとすると、痛みで苦悶様顔貌となる。左肩の圧痛あり。
血液検査:WBC 7,100/μL(Neut 70.4%、Lym 18.5%)、CRP 11.76mg/dL。
画像所見:胸部単純CT(図1)。
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