連載 手を見て気づく内科疾患・1【新連載】
ボー線,重篤な病態の証拠
松村 正巳
1
1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科
pp.3
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103761
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患 者:74歳,女性
病 歴:腎硬化症から腎不全となり,1年前に血液透析に導入された.1カ月前から微熱,胸部異常陰影を認め,間質性肺炎の診断にてプレドニゾロン20 mg/日の投与が開始された.プレドニゾロン減量中に呼吸不全を呈し,集中治療室(ICU)に入室した.
ICU入室時身体所見:左第1に爪白癬,Half-and-half(ハーフアンドハーフ爪:爪の遠位部が褐色を呈し,爪の近位部は白色を呈する.爪の半月は消失している)を認めた(図1).
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