【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第12話
分岐点がみえる医者
國松 淳和
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1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
pp.394-400
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203079
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前回までのあらすじ 今月のナゾ
以前この病院で初期研修を受けていた田山陽輔が、専門医試験を控え症例サマリーを作成しにやってきた。筧は田山との再会で思い出した、記録には残っていない3年前のかすかな記憶を。症例は来院時18歳の湯川伶子、診断は「全身性エリテマトーデス」。活動性が高く精神症状も出ていたが、ステロイド治療を開始し経過は良好にみえたが…。
前回、田山は、「希望を与える」黒野の病状説明に驚いた。今回、2度目の病状説明でも、田山は3度黒野に感心させられることになる。この病状説明を境にステロイドを減量、しかし浮かない顔の黒野…。一見順調に回復している伶子の治療について、黒野には見えていて、田山に見えていなかったこととは?
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