特集 教えて!医師のためのビジネス・スキル
【組織マネジメント 臨床マネジメントQ&A】
Q6 スタッフの医師3人が続けて産休に入ることになりました。どうすればよいでしょうか?
藤井 智香子
1
,
渡邉 真由
1
,
片岡 仁美
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医療人キャリアセンターMUCAT
キーワード:
働き方改革
,
コミュニケーション
,
ストレスマネジメント
Keyword:
働き方改革
,
コミュニケーション
,
ストレスマネジメント
pp.1198-1200
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202297
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1958年の医学科学生において、女子学生の割合は6.6%(206人)であった1)。しかし、2018年に行われた実態調査では、全医師に対する女性医師の割合は、大学附属病院で26.6%、公立病院では24%であり、初期研修医ではその割合はさらに増え、大学附属病院で39.3%、公立病院で36.3%である2)。このような状況のなか、妊娠・出産などライフイベントを自身、職場のスタッフが迎える機会は、ますます増加するだろう。
岡山大学病院では、「女性医師の離職防止・復職支援」というテーマでプロジェクトが募集された文部科学省医療人GP(good practice)に採択されたことを機に、2007年から女性医師のキャリア支援に取り組んでいる3)。同プロジェクトの運営主体である岡山大学の医療人キャリアセンターには、日々さまざまな「こんな時、どうしましょう?」という相談が舞い込む。女性医師、上司、管理者など、さまざまな立場からの相談は、年間300件近い。今回そのような相談に応じているキャリアセンターのコーディネーター医師の現場の意見も踏まえ、本稿のタイトルQ6への対処を考えてみたい。
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