Editorial
自分の無力さを日々痛感するとともに、「結局は人とのつながりである」と実感する。
佐田 竜一
1
1天理よろづ相談所病院 総合診療教育部
pp.9
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201846
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指導医として研修医に適切な知識や態度を指導する立場である私は、毎日発生する日常の疑問(clinical question:CQ)を解決することの難しさを、日々感じます。できることなら、誰かに的確で明快な「答え」を教えてもらって、それを研修医とシェアできれば、こんなに楽なことはないのに……と思う手抜き指導医です。しかし、そういった手抜きの方法は、残念ながら(現時点では)なく、患者さんへの最善の医療を知るために、毎日教科書やパソコンを手に悪戦苦闘しています。そうした私自身の苦闘をサポートできないか(というか自分の助けにならないか)という疑問(CQ?)をもとに、この企画を立ち上げました。
多くの素晴らしい先生方にご執筆いただき、私のCQに答えとも言うべき明るい光が差し込んできたことに、心より感謝申し上げます。自分1人ではこのCQを解決することはできませんでしたが、拝読した直後から「使えるスキルやツールが目白押しだ!」と感動しました。本当に、これらすべての稿をご参照いただき、明日からの自己研さんに役立てていただきたいですし、自分も役立てたいと思います。
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