#総合診療
#書評:タラスコン救急ポケットブック
林 寛之
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1福井大学医学部附属病院 救急科総合診療部
pp.1691
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201828
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タラスコンといえば、南仏プロヴァンスの町。紀元前に退治されたという怪物「タラスク」に思いを馳せる盛大なお祭りが、落ち着いた街中で盛大に行われるという。でも救急の世界では、タラスコンは“怪物”にも似たものすごく膨大な情報を詰め込んだ本書を意味する。コンピューターや電子書籍が発達した昨今、膨大な量の情報を持ち歩けるようになったとはいうものの、検索のすばやさ、目の通しやすさにおいては、やはり目の前にある書籍に勝るものはない。
救急の良書は、最近たくさん世に出ている。診断力を鍛える本は多いものの、診断がついたあとの治療まで手を伸ばすのはなかなか難しい。そんな膨大な情報を包括できる本など持ち歩けるはずもない。ところが、パッパラパッパパァ〜ララ〜!(ドラえもんが秘密の道具を出す時のジングルで)このタラスコンは、まさしく知識の宝庫、実臨床で使う情報が細かく書いてある。
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