#総合診療
#書評:京都ERポケットブック
草場 鉄周
1
1北海道家庭医療学センター
pp.1560
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201788
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大都市の総合病院の救急外来はもちろんのこと、中小病院の外来さらには病棟での急変対応、また、郡部やへき地の診療所において遭遇する準救急的な健康問題など、われわれプライマリ・ケアに携わる医師は多様な健康問題に対し、病歴・身体診察・簡単な検査で対応する“基礎体力”を身につける必要がある。評者も、患者でごった返す総合病院の救急外来を1人でさばく経験、北海道の郡部で1人救急搬送される患者に対応する経験、訪問診療を行う在宅患者に想定外の急変があり慌てて往診する経験などをもち、これまで数多くの救急に対応してきた。大事なのは、救急対応において一定のパターンを体得しつつ、例外的状況に対する鋭敏な感覚を養うことだと思う。そのために、経験ある指導医から学ぶことの価値は計り知れないが、そうした指導医が在籍する医療機関はそう多くないのが現実である。
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