投稿 GM Clinical Pictures
発熱+皮疹
寺澤 佳洋
1,2
1藤田医科大学 地域医療学寄附講座
2豊田地域医療センター 総合診療科
pp.1685-1686
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201826
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CASE
患者:3歳、男児。
現病歴:6日前に発熱(38.5℃)や咽頭痛を認め、5日前にかかりつけ小児科を受診した。「かぜであろう」ということで、アセトアミノフェン内服のみで様子をみていた。2日前から体幹皮膚の発赤を認め、今朝から食事摂取量が減り、薬がなくなったため3連休の初日に休日診療所を訪れた。保育施設にて感冒が流行している。定期予防接種は、すべて行っている。
身体所見:おもちゃで遊んでいるが、どことなく元気がない。呼吸数28回/分、体温37.8℃、脈拍数130回/分。爪毛細血管再充満時間<2秒。全身に膨隆を伴わない淡い紅斑が散在し、図1のように一部発赤が強かった。両側眼球結膜に充血を認めた。咽頭は、拒否があり観察できなかった。頸部リンパ筋腫脹を認める。心音・呼吸音に目立った異常を認めない。腹部触診では腫瘤を触れず、痛がる様子はない。指趾に異常を認めない。
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