特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After
“匠”を目指すための9つのワザ
❸救急
土肥 直樹
1
,
茂木 恒俊
2
1相模原市国民健康保険 内郷診療所
2久留米大学医療センター総合診療科
キーワード:
トリアージ
,
緊急度
,
重症度
,
数値化
,
バイタルサイン
Keyword:
トリアージ
,
緊急度
,
重症度
,
数値化
,
バイタルサイン
pp.1640-1643
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201250
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苦手だったあの頃
小児一次救急においては、帰宅が可能か、転送が必要かのトリアージがまず求められる。病歴と症状を自分の言葉で伝えることが困難な乳幼児では、保護者からの病歴聴取と、的確な身体診察が重要となる。帰宅可能であれば診断と治療を行い、ホームケアの要点を、患者と保護者に説明できなければならない。転送が必要であれば、患者と保護者に説明し、初期治療を実施しながら、転送先の小児科医に適切な申し送りを行う必要がある。
小児は小さな大人ではなく、小児特有の病態生理・疾患・身体所見・検査所見があり、患者と保護者の関係性、保護者の特性に留意して診療しなければならない。発育と発達をみる視点も大切である。小児の診療は幅が広く、奥が深い。
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