特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After
“匠”を目指すための9つのワザ
❷身体診察(外科系・整形外科系・皮膚科系)と手技
遠井 敬大
1
1埼玉医大総合医療センター 救急科(ER)
キーワード:
経験値
,
量と質と継続性
,
児童虐待
Keyword:
経験値
,
量と質と継続性
,
児童虐待
pp.1636-1639
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201249
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Case
肘内障に紛れた骨折を見逃さず診断できた1例
患者:3歳、男児。
現病歴:友人と遊んでいた時に、走っていて転倒。「左手をぶつけてから痛がって動かさない」と、母親と共に救急外来を受診。
受診日は休日ということもあり、多くの患者さんが救急外来を受診していた。その日は小児肘内障の患者も多く、この患者の前にも複数の肘内障を診察し整復していた。問診票に記載されている「左手を動かさない」というコメントを事前にみて、「また肘内障か」と一瞬頭をよぎったが、丁寧な問診と診察から、明らかな上腕遠位部の腫脹を確認。骨折を疑い、肘関節のX線を撮影。上腕骨顆上骨折の診断で、整形外科紹介となった。
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