特集 帰してはいけない「こども」を見逃さないために
【スペシャル・アーティクル】
小児科を学ぶ人のための小児救急初療コース――小児Triage & Action(T&A)コース―
茂木 恒俊
1
1京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター
キーワード:
小児Triage & Action(T&A)コース
,
トリアージ
,
プライマリ・ケア
Keyword:
小児Triage & Action(T&A)コース
,
トリアージ
,
プライマリ・ケア
pp.351-353
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103181
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初めてこどもを診る時に,「どうやって診たらよいのか?」,「どんな時に小児科医に相談すればよいのか?」,「帰宅の際にどんな説明をしたらよいのだろうか?」と誰もが悩むはずである.
初期研修医として初めてこどもを診るのであれば,これらの疑問や悩みは身近にいる小児科医に相談することで解決できたかもしれない.しかし卒後数年経った時に,小児診療に携わる機会が急にやってくると,昔の小児科ローテーション研修の時の知識を思い出しながらドキドキして診療をしているのではないだろうか.私も卒後5年目から本格的に小児診療を始める際に,自分が研修医の時に学んだ小児科の知識しかないことに強い不安を感じていた.この頃になると,小児科医に直接相談できる機会が少ないため,自分の実践やその判断が正しかったのか? と悩むことも多い.
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