特集 “賢い処方”と“ナゾ処方”
【ホンネ座談会】
なぜ僕らは“ナゾ処方”をするのか?—「ナゾ処方例への処方せん」つき
北 和也
1
,
矢吹 拓
2
,
吉田 英人
3
Dr. X
1やわらぎクリニック
2国立病院機構 栃木医療センター 内科
3西伊豆健育会病院 内科
キーワード:
SU薬
,
メリスロンⓇ
,
鉄剤
,
スタチン
,
胃薬
,
漢方
,
セレスタミンⓇ
,
ポリファーマシー
,
非薬物療法
,
薬剤師
,
多職種連携
,
病診連携
,
ケースカンファレンス
,
処方学
Keyword:
SU薬
,
メリスロンⓇ
,
鉄剤
,
スタチン
,
胃薬
,
漢方
,
セレスタミンⓇ
,
ポリファーマシー
,
非薬物療法
,
薬剤師
,
多職種連携
,
病診連携
,
ケースカンファレンス
,
処方学
pp.500-515
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200566
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北 今日は,いったい何について語り合うのか? 企画者として,初めに“ナゾ処方”という言葉に込めた意味をお話しさせていただきたいと思います.
第一に,ナゾ処方とは,“ダメ処方”や“ムダ処方”だけを表わすのではありません.僕らが日々行っている処方には,禁忌や不適切処方検出ツール(p.451・474)に該当するものだけでなく,慣例あるいは自分流でなんとなく行っている処方や,たとえガイドラインで推奨されてはいても「この患者さんにベネフィットをもたらしているか」が疑わしい,いわば“グレーゾーン”にある処方が少なからずあります.
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