特集 母児を感染から守る―妊産婦の感染症アップデート―
Ⅱ.注意すべき母子感染症
9.サイトメガロウイルス感染症
谷村 憲司
1
,
山田 秀人
2
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座産科婦人科学分野産科生殖医学部門
2手稲渓仁会病院不育症センター
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
スクリーニング
,
新生児治療
,
感染予防
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
スクリーニング
,
新生児治療
,
感染予防
pp.1133-1139
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000894
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要旨
症候性先天性サイトメガロウイルス感染症(cCMV)児に対するバルガンシクロビルを用いた新生児治療の有効性が認められ,わが国で世界に先駆けて本治療が保険適用となった.そのため,cCMVを出生後早期に診断することが重要となり,妊娠中に感冒様症状やcCMV関連胎児超音波異常所見,新生児聴覚検査リファーなどを認めた場合には尿核酸検出でcCMVの有無を確認する.また,cCMVは初感染・慢性感染妊婦のいずれからも発生するので全妊婦に対して予防啓発・教育を考慮する.
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