特集 バスキュラーアクセス-作製・管理・修復の基本方針 2nd Edtion
第8章 VA関連感染症と対策・治療 2 AVF/AVG感染について―予防と治療
兵藤 透
1,2,3
,
柴原 伸久
3,4
,
石井 大輔
2
,
中倉 兵庫
3,4
,
吉田 一成
2,3,5
1 健齢会ふれあいクリニック泉
2北里大学医学部泌尿器科学教室
3Sen Sok International University医学部(カンボジア王国)
4北辰会天の川病院
5北里大学医学部新世紀医療開発センター臓器移植学
キーワード:
AVF
,
AVG
,
感染予防
,
治療
Keyword:
AVF
,
AVG
,
感染予防
,
治療
pp.865-871
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002207
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・2017〜2020年の欧米4団体のガイドラインからの追記事項を記した.
・MRSAの存在する施設や保菌者も多いことから,AVG作製に際し,術前のバンコマイシンやテイコプラニンの周術期の予防的抗生剤静注投与が推奨されている.
・ボタンホール穿刺を行っている症例では,感染の,いわば遠隔転移による合併症(心内膜炎,脊髄膿瘍,細菌性関節炎など)も考慮する.
・Fall-back technique(頼みの綱,最後の拠り所の手技)として上腕動脈を結紮して感染グラフトを除去する方法が紹介されている.末梢虚血による影響が避けられる症例に限られる.
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