特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
【各論】
❶ 妊婦・褥婦(授乳婦)の発熱
小幡 健太
1
,
城向 賢
2
1菊川市家庭医療センター 家庭医療科
2菊川市立総合病院 産婦人科
キーワード:
COVID-19
,
インフルエンザ
,
抗ウイルス薬
,
解熱鎮痛薬
,
子宮内膜炎
,
乳腺炎
Keyword:
COVID-19
,
インフルエンザ
,
抗ウイルス薬
,
解熱鎮痛薬
,
子宮内膜炎
,
乳腺炎
pp.1378-1383
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205103
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CASE 授乳中女性の発熱
患者:32歳、帰省分娩による産後8週、授乳中の女性。
現病歴:2日前からの37℃台の発熱を主訴に外来受診。気道症状はなく、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とインフルエンザウイルスの抗原検査は共に陰性であった。再度身体所見を確認したところ、右乳房に圧痛を伴う発赤と硬結を認め、うっ滞性乳腺炎と診断した。乳腺炎ケアのフローチャートに基づき治療を開始し、右乳房の冷却とロキソプロフェンの処方を行った。出産した医療機関が県外にあるため、市内の助産所へ連絡し、乳房ケアを依頼。2日後には解熱し、乳腺炎が軽快していることを確認した。
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