Japanese
English
特集 膵・胆管合流異常と胆囊病変
各論
合流異常例の胆囊病変の病理
Pathology of gallbladder with pancreatobiliary maljunction
信川 文誠
1
,
高瀬 優
1
,
福村 由紀
1
,
八尾 隆史
1
,
須田 耕一
2
Bunsei NOBUKAWA
1
,
Masaru TAKASE
1
,
Yuki FUKUMURA
1
,
Takashi YAO
1
,
Koichi SUDA
2
1順天堂大学医学部 人体病理病態学
2東京西徳洲会病院 病理科
1Department of Human Pathology,Juntendo University School of Medicine
2Department of Pathology,Tokyo West Tokushukai Hospital
キーワード:
合流異常
,
胆囊癌
,
胆管癌
,
先天性胆道拡張症
,
非拡張型
Keyword:
合流異常
,
胆囊癌
,
胆管癌
,
先天性胆道拡張症
,
非拡張型
pp.475-480
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100438
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要旨
合流異常では,機能的に十二指腸乳頭部括約筋(Oddi筋)の作用が合流部に及ばないため,膵液と胆汁の相互混入(逆流)が起こり,胆道ないし膵にさまざまな病態を惹起し,胆道癌の発生率を増加させている.合流異常では,発癌前に診断し,分流手術を施行するのが大切である.胆管拡張がある有症状例の合流異常では拾い上げは容易である.胆管拡張のない無症状例の合流異常や,合流異常と同じ病態が生じていると考えられる高位合流(Kamisawaら15)),潜在的膵胆道逆流(Saiら16))の拾い上げが重要である.
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