Japanese
English
特集 進行胆嚢癌の手術適応―画像と治療
リンパ節転移を伴った進行胆嚢癌の手術成績
Outcome of Radical Surgery for Gallbladder Carcinoma with Nodal Involvement
白井 良夫
1
,
大谷 哲也
2
,
畠山 勝義
1
Yoshio SHIRAI
1
,
Tetsuya OHTANI
2
,
Katsuyoshi HATAKEYAMA
1
1新潟大学医学部第一外科
2新潟市民病院外科
1Department of Surgery, Niigata University School of Medicine
2Department of Surgery, Niigata City General Hospital
キーワード:
胆嚢癌
,
リンパ節転移
,
リンパ節郭清
,
根治手術
,
予後
Keyword:
胆嚢癌
,
リンパ節転移
,
リンパ節郭清
,
根治手術
,
予後
pp.693-699
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900102
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リンパ節転移は胆嚢癌の主要な進展様式の一つである.その特徴は,①1次リンパ節は12c,12b2であること,②2次リンパ節は膵頭周囲のリンパ節群であること,③主として2次リンパ節群を経由して大動脈周囲リンパ節転移が起きること,である.リンパ節転移の診断にはCT検査が有用である.CT上N2と診断された症例では,広汎なリンパ節転移が存在する可能性が高い.リンパ節転移を伴った進行胆嚢癌の予後は不良であるが,近年,進行胆嚢癌に対するD2以上のリンパ節郭清の有効性が明らかとなった.しかし,その有効性は治癒切除症例に限られる.リンパ節転移陽性でも治癒切除可能な症例は,系統的リンパ節郭清の適応であろう.
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