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Kantansuigazo Volume 11, Issue 2 （March 2009）

肝胆膵画像 11巻2号（2009年3月発行）

Japanese English

症例報告

ソナゾイド造影超音波を施行した肉腫様肝細胞癌の1例 Sonazoid-enhanced sonographic imaging of sarcomatoid hepatocellular carcinoma:a case report 丸上永晃 ¹ , 平井都始子 ¹ , 大石元 ¹ , 榎本泰典 ² , 野々村昭孝 ² , 高済峯 ³ , 中島祥介 ³ , 北野悟 ⁴ , 吉川公彦 ⁴ Nagaaki MARUGAMI ¹ , Toshiko HIRAI ¹ , Hajime OHISHI ¹ , Yasunori ENOMOTO ² , Akitaka NONOMURA ² , Saiho KO ³ , Yoshiyuki NAKAJIMA ³ , Satoru KITANO ⁴ , Kimihiko KICHIKAWA ⁴ ¹奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部 ²奈良県立医科大学病理診断学講座 ³奈良県立医科大学消化器・総合外科 ⁴奈良県立医科大学放射線科 ¹Department of Endoscopy and Ultrasound,Nara Medical University,Kashihara ²Department of Diagnostic Pathology,Nara Medical University,Kashihara ³Department of Surgery,Nara Medical University,Kashihara ⁴Department of Radiology,Nara Medical University,Kashihara キーワード：肉腫様肝細胞癌 , 造影超音波 , ソナゾイド Keyword: 肉腫様肝細胞癌 , 造影超音波 , ソナゾイド pp.222-230

発行日 2009年3月15日 Published Date 2009/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100142

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要旨

症例は64歳，男性．主訴は検診で肝腫瘍を指摘された．肝細胞癌の治療歴はなく，肝炎ウイルスは陰性で腫瘍マーカーもCA19-9のみがわずかに高値を示していた．USでは辺縁不整，内部不均一で小嚢胞様無エコー域が散在し，ソナゾイド造影USで内部口径不整な腫瘍血管の増生を伴って周囲肝よりも強く濃染した．造影CTでは周囲と等～低濃度に不均一な早期濃染像しか得られなかった．MRIのT2強調像で不均一な高信号，SPIO造影剤の取り込みは認めなかった．出血壊死を伴う肝細胞癌や肝内胆管癌，混合型肝癌を疑って外科的切除が施行され，病理組織学的所見より，肉腫様肝細胞癌と診断された．