増大号 肝疾患 臨床検査でどう迫る?
4章 肝腫瘍
肝腫瘍診断におけるソナゾイド®造影超音波の役割
西村 貴士
1,2
,
東浦 晶子
1,2
,
飯島 尋子
1,2
1兵庫医科大学消化器内科
2兵庫医科大学超音波センター
キーワード:
ソナゾイド®
,
造影超音波
,
良性肝腫瘍
,
悪性肝腫瘍
,
US/CEUS LI-RADS®
Keyword:
ソナゾイド®
,
造影超音波
,
良性肝腫瘍
,
悪性肝腫瘍
,
US/CEUS LI-RADS®
pp.1182-1189
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203435
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
造影超音波による肝腫瘍診断は,多血性か否か,washoutを認めるか,後血管相(以下,Kupffer相)の所見などを組み合わせて診断する.Bモードと同様,各腫瘍に特徴的な所見が得られれば確定診断が可能であり,CTやMRIの造影剤と比較して超音波造影剤であるソナゾイド®は卵アレルギー以外に使用を注意しなければならない対象はなく,腎機能障害でも投与量を減量することなく使用できる.
本稿では,撮像法や個々の肝腫瘍に対する造影超音波検査の有用性について述べる.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.