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特集 肝細胞癌の化学療法―分子標的治療の進歩と効果判定
各論
肝細胞癌の化学療法の治療効果判定
MDCTによる治療効果判定
Response evaluation with multidetector-row CT in patients treated with sorafenib for hepatocellular carcinoma
土谷 薫
1
Kaoru TSUCHIYA
1
1武蔵野赤十字病院 消化器科
1Department of Gastroenterology,Musashino Red Cross Hospital
キーワード:
分子標的薬
,
肝細胞癌
,
MDCT
,
ソラフェニブ
,
mRECIST
Keyword:
分子標的薬
,
肝細胞癌
,
MDCT
,
ソラフェニブ
,
mRECIST
pp.614-618
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100467
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要旨
現在肝細胞癌に対してエビデンスのある化学療法は静細胞性(cytostatic)抗がん剤の分子標的薬(ソラフェニブ)である.従来の殺細胞性(cytotoxic)抗がん剤では腫瘍径の変化を基本としたRECIST基準が効果判定の指標として用いられてきた.分子標的薬治療例では腫瘍径は変化なくMDCT動脈優位相の造影効果のみ低下する症例も多く,従来のRECIST基準ではなく腫瘍濃染に着目したmodified RECIST基準で効果判定をすることが真の治療効果判定につながる可能性が高い(Edeline J, et al. Cancer, 2011).また投与前後のCT値の変化やperfusion CTでの評価など新しい効果判定基準についても近年報告されている.
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