連載 薬の知識
レゴラフェニブ(スチバーガ®)
山下 竜也
1
,
寺島 健志
1
,
荒井 邦明
1
,
金子 周一
1
1金沢大学附属病院消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
分子標的薬
,
レゴラフェニブ
,
ソラフェニブ
Keyword:
肝細胞癌
,
分子標的薬
,
レゴラフェニブ
,
ソラフェニブ
pp.1073-1076
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000448
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肝細胞癌に対する薬物療法として,分子標的薬のソラフェニブのランダム化比較試験(randomized control trial;RCT)が2007年に報告され,その後,肝細胞癌に対して多くの薬物療法の開発試験が行われてきたが,一次治療,二次治療のいずれもポジティブな結果を示すことのできた新たな薬剤は報告されなかった.2017年,レゴラフェニブが肝細胞癌の二次治療としてソラフェニブ治療進行後の症例に対して初めてポジティブな結果を示すことができた1).レゴラフェニブはすでに大腸癌とgastrointestinal stromal tumor(GIST)に対して用いられてきた薬剤ではあるが,今回,肝細胞癌に対する臨床試験の結果とともに実臨床での初期治療経験について概説する.
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