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特集 肝細胞癌の化学療法―分子標的治療の進歩と効果判定
各論
肝細胞癌の化学療法の治療効果判定
RECIST, Modified RECIST, RECICLによる治療効果判定
Evaluation of tumor response by RECIST,modified RECIST,and RECICL
池田 公史
1
,
仲地 耕平
1
,
光永 修一
1
,
清水 怜
1
,
大野 泉
1
,
上野 秀樹
2
,
森実 千種
2
,
近藤 俊輔
2
,
奥坂 拓志
2
Masafumi IKEDA
1
,
Kohei NAKACHI
1
,
Shuichi MITSUNAGA
1
,
Satoshi SHIMIZU
1
,
Izumi OHNO
1
,
Hideki UENO
2
,
Chigusa MORIZANE
2
,
Shunsuke KONDO
2
,
Takuji OKUSAKA
2
1独立行政法人 国立がん研究センター東病院 肝胆膵腫瘍科
2独立行政法人 国立がん研究センター中央病院 肝胆膵腫瘍科
1Division of Hepatobiliary and Pancreatic Oncology,National Cancer Center Hospital East
2Hepatobiliary and Pancreatic Oncology Division,National Cancer Center Hospital
キーワード:
WHO規準
,
RECIST
,
Modified RECIST
,
RECICL
Keyword:
WHO規準
,
RECIST
,
Modified RECIST
,
RECICL
pp.608-613
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100466
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要旨
固形癌の化学療法の効果判定にはRECIST規準が汎用されている.しかし,肝細胞癌では,化学療法によって腫瘍濃染が消失した場合,壊死と判断し治療効果ありと判断することがある.また,肝門部リンパ節が転移でなくても反応性に腫大することがある.そして,腹水が癌の増悪ではなく,肝硬変に伴って出現することもある.これらの肝細胞癌の特異性を考慮したModified RECISTという肝細胞癌独自の効果判定規準が提唱されている.また,日本からも局所療法の効果判定に優れたRECICLという規準も提唱されている.今後,肝細胞癌の化学療法において,どの効果判定規準が優れているかを検証することが必要である.
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