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特集 胆管狭窄に迫る―悪性との鑑別が問題となる良性胆管狭窄
癌との鑑別が問題となった良性胆管狭窄切除例の検討
中下部胆管癌疑診例
Cases of benign cause of bile duct stricture mimicking cholangiocarcinoma
北田 浩二
1
,
小西 大
1
Koji KITADA
1
,
Masaru KONISHI
1
1国立がんセンター東病院 上腹部外科
1Department of Surgical Oncology,National Cancer Center Hospital East,Chiba
キーワード:
良性胆管狭窄
,
中下部胆管癌
,
非特異的硬化性胆管炎
Keyword:
良性胆管狭窄
,
中下部胆管癌
,
非特異的硬化性胆管炎
pp.361-367
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100269
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要旨
良性中下部胆管狭窄の原因は,胆嚢摘出術に関連したものがほとんどを占めるが,中下部胆管癌との鑑別が問題となるのは,限局した硬化性胆管炎,胆石・胆嚢炎に伴うMirizzi症候群,排石に伴う乳頭炎,Lemmel症候群などが挙げられる.画像診断能の向上に伴い,これらの良性胆管狭窄と中下部胆管癌との鑑別が可能な場合も増えてきたが,限局性の良性胆管狭窄と浸潤の少ない胆管癌との鑑別は困難な場合もある.当院で施行された良性中下部胆管狭窄の3切除例について,CT・直接造影を中心に報告する.
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