Japanese
English
特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
胆道・膵癌手術—中下部胆管癌に対する膵頭十二指腸切除術
Pancreaticoduodenectomy for middle and lower bile duct cancer
木下 壽文
1
,
中山 和道
1
,
今山 裕康
1
Hisafumi KINOSHITA
1
1久留米大学医学部第2外科
キーワード:
中下部胆管癌
,
根治術式
,
膵頭十二指腸切除術
Keyword:
中下部胆管癌
,
根治術式
,
膵頭十二指腸切除術
pp.1471-1476
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902137
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
中下部胆管癌の根治術式としては膵頭十二指腸切除術が基本術式である.膵頭十二指腸切除術では膵臓を含めた消化管の大量切除と3か所以上の消化管再建を必要とする.最近では広範囲リンパ節郭清や血管合併切除などの拡大手術も多く行われており,術中偶発症にも時折遭遇する.副損傷は局所解剖の把握が不十分であったり,術野の展開が不徹底で剥離面が十分に露出されていない場合に起こり易い.膵頭十二指腸切除術では局所解剖の熟知と広い術野の展開が重要であり,安全な手術操作を行うためには重要血管を確認し,それぞれにテーピングを行い血管を完全にコントロールして手術を行うことが肝要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.