講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第19回)
肝臓癌のIVR治療を考える
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.260-264
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100256
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Q君はK大学の後期研修医.またまた重症の患者さんが入院してきたぞ.頑張らなくっちゃ.
症例呈示1
Q君 83歳代,男性の患者さんです.以前より慢性肝炎と言われていたそうです.non B,non Cで,アルコール性肝硬変と考えられる患者さんです.超音波で偶然腫瘤を指摘され,CTを撮ったところ,図1のように肝右葉に2個腫瘍を認めました.Clild-Pughの分類ではgrade A,肝予備能は保たれていますが,高血圧と糖尿病を患っておられます.
Y教授 腫瘍マーカーはどうですか?
Q君 AFPが4.5ng/ml,PIVKA-IIが134mAU/mlです.
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