いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第6章)肝・胆・膵
肝臓がんの集学的治療を考える
田中 正俊
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1弘恵会ヨコクラ病院 臨床研究センター・肝臓内科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝臓移植
,
肝臓腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
アルゴリズム
,
集学的治療
,
診療ガイドライン
,
肝動脈塞栓術
,
Sorafenib
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Algorithms
,
Combined Modality Therapy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Neoplasms
,
Liver Transplantation
,
Practice Guidelines as Topic
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Sorafenib
pp.1117-1121
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044847
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肝細胞がんの集学的治療といっても,非常に多岐にわたる肝細胞がんの治療選択から,どの組み合わせがベストミックスかを選択することは難しい.治療法を適切に組み合わせて集学的治療を継続するには,肝がん治療医の治療選択の幅と経験がいまだ重要である.この領域において,エビデンスと呼べるものはほとんどない.しかし,エビデンスやコンセンサスをつくることは実臨床において重要な事項である.すでに治療成績の担保された,肝切除や肝移植にコンバージョンできる集学的治療によって,5年50%の生存を目指せる治療の組み合わせ(集学的治療)をつくることが目標であろうと思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015