Japanese
English
特集 消化器外科におけるInterventional Radiology(IVR)
肝細胞癌に対するIVR
Interventional radiology for hepatoma
打田 日出夫
1
,
松尾 尚樹
1
,
阪口 浩
1
,
本田 浩
1
,
西峯 潔
2
,
大石 元
2
1奈良県立医科大学放射線科
2奈良県立医科大学腫瘍放射線科
キーワード:
肝細胞癌
,
熱湯局注療法
,
Lipiodol
,
TAE
,
Segmental TAE
Keyword:
肝細胞癌
,
熱湯局注療法
,
Lipiodol
,
TAE
,
Segmental TAE
pp.985-995
発行日 1994年8月20日
Published Date 1994/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901603
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肝細胞癌(以下,HCC)症例の大多数はIVRにより治療されており,画像診断とIVRの進歩による治療成績の目覚ましい向上がみられている.われわれが開発した熱湯による経皮経肝的局注療法(以下,PHoT)と,担癌領域のみに抗癌剤混入Lipiodolにより化学塞栓療法を行うSegmental Lp-TAEを中心に,HCCに対するIVRの適応,方法ならびに治療効果について概説した.3cm以下の単発HCCに対してPHoTは著効を示し,特に動脈血流がないSegmentalTAEの効果が期待できない早期HCCの治療に有用である.亜区域または区域に限局した動脈血流の多いHCCには,Segmental Lp-TAEは著効を示す.A-P shunt,門脈腫瘍栓や胆管浸潤を伴う進行HCCに対するIVRの適応と有用性にも言及した.
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