講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第17回)
肝臓を考える(その2)
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.684-690
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100215
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Q君はK大学の後期研修医.今日は外来日だ.重症の人はそれほど多くないが,たくさんの患者さんがやってくる.
症例呈示1
Q君 60歳代,男性の患者さんです.20年ほど前より慢性肝炎と言われていたそうです.C型の抗体陽性ですが,肝機能異常は軽微です.超音波で肝腫瘍を指摘されたので,CTを撮りました.
Y教授 そう.どんな所見かな.
Q君 肝臓の右葉に腫瘍があるようです.動脈相で濃染され,平衡相で周囲より低吸収であることより肝臓癌だと思います(図1).
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