増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅴ術後合併症に対する特殊な治療手技
IVRによる治療
岸野 充浩
1
,
村上 祥
2
Mitsuhiro KISHINO
1
1東京科学大学病院放射線診断科
2市立青梅総合医療センター放射線診断科
pp.326-330
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110326
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Interventional radiology(IVR)は「画像下治療」と訳され,画像をガイドとした治療手技を広く含めた用語である.使用する画像診断機器は透視装置,血管撮影装置,超音波装置,CT,MRIなど多岐にわたり,さまざまな病態に対して利用されている.大きく分けて,血管カテーテルを利用したvascular IVRと経皮的穿刺により非血管系治療を行うnon-vascular IVRに分類される.
本稿では,術後出血に対する動脈塞栓術,術後門脈狭窄に対する拡張術,術後リンパ漏に対するリンパ管塞栓術,術後膿瘍に対する経皮的ドレナージ術について解説する.

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