Japanese
English
特集 肝移植の画像診断―生体ドナーの安全とレシピエントの予後向上を目指して
肝移植の適応
Indication for liver transplantation
荒牧 修
1
,
高山 忠利
1
Osamu ARAMAKI
1
,
Tadatoshi TAKAYAMA
1
1日本大学医学部外科学講座 消化器外科部門
1Division of Digestive Surgery,Nihon University School of Medicine,Tokyo
キーワード:
生体肝移植
,
脳死肝移植
,
適応時期
Keyword:
生体肝移植
,
脳死肝移植
,
適応時期
pp.17-24
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100221
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要旨
肝移植の適応となるのは,末期肝不全,代謝性肝疾患で,余命1年以内と推定される患者が対象となる.肝移植の対象となる疾患それぞれに肝移植の適応基準が存在する.本邦での肝移植は,ほぼ生体肝移植で占めており,脳死肝移植が中心の欧米とでは必然的にその適応が異なっている.最近の肝移植適応に関するトピックスとしてナトリウム値を加えたMELD Naが従来のMELD scoreより高い予後予測が期待されている.また,急激に悪化する劇症肝炎患者の予後予測として新しいガイドラインの報告が挙げられる.肝細胞癌の肝移植適応では移植前治療により,腫瘍条件をミラノ基準内にするDown stagingや肝機能が良好な患者に肝切除を行うSalvage transplantationが注目されている.
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