Japanese
English
特集 肝移植の画像診断―生体ドナーの安全とレシピエントの予後向上を目指して
生体ドナーに必要な術前画像診断
The pre-operative diagnostic imaging for the living-donor hepatic surgery
永野 浩昭
1
,
丸橋 繁
1
,
小林 省吾
1
,
江口 英利
1
,
武田 裕
1
,
種村 匡弘
1
,
梅下 浩司
2
,
土岐 祐一郎
1
,
森 正樹
1
Hiroaki NAGANO
1
,
Shigeru MARUBASHI
1
,
Shogo KOBAYASHI
1
,
Hidetoshi EGUCHI
1
,
Yutaka TAKEDA
1
,
Masahiro TANEMURA
1
,
Koji UMESHITA
2
,
Yuichiro DOKI
1
,
Masaki MORI
1
1大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科学
2大阪大学 保健学科
1Department of Surgery,Graduate School of Medicine,Osaka University,Osaka
2Division of Health Science,Osaka University,Osaka
キーワード:
肝移植提供者
,
肝切除
,
術前 US
,
MD-CT/DIC-CT
Keyword:
肝移植提供者
,
肝切除
,
術前 US
,
MD-CT/DIC-CT
pp.25-31
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100222
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要旨
肝移植提供者に対する肝切除術における術前に必要な画像診断とその意義・有用性について概説する.術前画像診断としては,肝USに加えて全例にMD-CTを施行し,ドナー残肝容積率が35%以上,レシピエントのSLVの40%以上になるようなグラフトを選択する.また,肝動脈,門脈,肝静脈などの脈管系についてその構築を十分に把握することが重要である.さらに,DIC-CTによる胆管の分岐・走行や,さらには切離予定線まで術前に診断することが,安全な肝提供者手術(肝切除)においては肝要である.
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