State of the Art
術前診断が困難だった膵頭部癌の1例
渡邊 利広
1
,
森谷 敏幸
1
,
平井 一郎
1
,
木村 理
1
1山形大学医学部 消化器・一般外科学講座
pp.440-445
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100178
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症例
患者 75歳,男性
主訴 上腹部痛
既往歴 胃潰瘍,上室性期外収縮
現病歴 検診の腹部USで膵管拡張を指摘され,近医を受診したところ腹部CTで膵頭部にlow density lesionを認めたため,2006年11月上旬,当院に紹介となった.
現症 軽度の上腹部痛のみで,そのほかに特記すべきことはなかった.
入院時検査所見 軽度肝機能障害(AST38IU/l,ALT48IU/l),血清アミラーゼ(187IU/l),リパーゼ(294IU/l)の上昇を認めた.腫瘍マーカーはCA19-9(38.9U/ml)のみ上昇を認めた.
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