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特集 肝門部胆管癌の進展度診断―画像でどこまでわかるか
肝門部胆管癌の進展度診断―直接胆道造影
Cholangiographic Diagnosis of Cancer Extension for Hilar Cholangiocarcinoma
清水 宏明
1
,
伊藤 博
1
,
木村 文夫
1
,
外川 明
1
,
大塚 將之
1
,
吉留 博之
1
,
加藤 厚
1
,
宮崎 勝
1
Hiroaki SHIMIZU
1
,
Hiroshi ITO
1
,
Fumio KIMURA
1
,
Akira TOGAWA
1
,
Masayuki OHTSUKA
1
,
Hiroyuki YOSHIDOME
1
,
Atsushi KATO
1
,
Masaru MIYAZAKI
1
1千葉大学大学院医学研究院・臓器制御外科学
1Department of General Surgery,Graduate School of Medicine,Chiba University
キーワード:
肝門部胆管癌
,
直接胆管造影
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
内視鏡的逆行性胆道ドレナージ
Keyword:
肝門部胆管癌
,
直接胆管造影
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
内視鏡的逆行性胆道ドレナージ
pp.373-379
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100324
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要旨 近年,MR cholangiographyなど各種画像の精度が飛躍的な進歩を遂げているが,肝門部胆管癌の長軸方向の進展度診断は今もなおPTBDからの直接胆管造影がgolden standardとされる.進展度診断の基本は胆管壁の狭窄,硬化・不整を読影することによってなされるが,診断を進めるにあたっての注意点は,病変部位の胆管像に影響を与えるようなPTBDチューブの留置法(狭窄部位近傍よりの穿刺,ピックテイル型チューブの留置など)は避け,胆管造影では肝門部胆管分岐部の重なりのない画像において,各(亜)区域胆管枝ごとに癌浸潤の有無を正確に診断することである.また各症例ごとの肝門部胆管枝の解剖を十分に把握することはもとより,胆管癌の肉眼形態によって進展様式が異なることも考慮すべき点と考える.一方で,胆管造影に起因する区域性胆管炎には十分留意し,常に選択すべき術式を念頭に置き不要な胆管造影は慎み,合理的に進めていくことも肝要と考える.
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