講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第13回)
膵臓を考える(その1)
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.232-237
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100143
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Q君はK大学の後期研修医.今日も,夕方のカンファレンスで症例を提示しなければならない.
症例呈示
Q君 50歳代,女性の腹部腫瘤の患者さんです.血液生化学では問題ないようです.超音波で膵尾部に高エコーの巨大な腫瘤を認めます(図1).CTでも肝臓や膵臓より低吸収の実質性腫瘤で,内部構造不均一です.膵臓由来の腫瘤と思います.
Y教授 なるほど,CTでは確かに膵臓との間にbeak signもあり,膵由来と思われる腫瘤があるね.MRIは見たかな.
Q君 はい.T2強調画像でかなり高信号ですが….
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