Japanese
English
特集 上腹部血管性病変―画像診断と治療選択
膵の血管病変―仮性動脈瘤と動静脈奇形を中心に
Vascular Deformities of the Pancreas:Diagnosis of Pseudoaneurysms and Arteriovenous Malformation of the Pancreas
朝倉 徹
1
,
山極 哲也
1
,
下瀬川 徹
1
Tohru ASAKURA
1
,
Tetsuya YAMAGIWA
1
,
Tooru SHIMOSEGAWA
1
1東北大学大学院消化器病態学分野
1Department of Gastroenterology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
膵仮性動脈瘤
,
仮性嚢胞内出血
,
膵動静脈奇形
,
動静脈シャント
Keyword:
膵仮性動脈瘤
,
仮性嚢胞内出血
,
膵動静脈奇形
,
動静脈シャント
pp.689-694
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900469
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膵炎の発作を繰り返している症例では仮性動脈瘤や仮性嚢胞内出血に注意する必要がある.仮性動脈瘤の診断には血管造影が有効であり,早期に外科的切除ないしIVRにより治療しなければならない.仮性嚢胞内出血はhemo-succus pancreaticusとして発見されることがあり,血管造影や腹部CTにより出血部位を確認する必要がある.膵内動静脈シャントを形成する病態としては動静脈奇形(AVM)が代表的である.AVMの診断には血管造影のほか,CT,MRIなども有効である.本邦では肝硬変,門脈圧亢進症に合併して発見されることが多く,その治療法に関しては慎重に選択する必要がある.
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