発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003038617
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54歳男.アルコール性肝硬変の経過中に食道静脈瘤からの出血を起こして入院となった.当初は肝硬変に伴う門脈圧亢進症に由来する典型的な食道静脈瘤と考えたが,腹部血管造影検査で膵頭部の血管増生像と造影剤の門脈への早期流出を認め,膵動静脈奇形(AVM)と診断した.本例の食道静脈瘤はアルコール性肝硬変に,膵AVMを介した動脈-門脈短絡による門脈圧亢進状態を合併して生じたものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002