Japanese
English
臨床報告・1
妊娠中に発症した下肢深部静脈血栓症に対し,血栓除去および動静脈シャント造設術を施行した1例
Thrombectomy and arteriovenous fistula to the thrombosis of deep vein whose symptoms were onset during pregnancy
長 磨美子
1
,
垣 伸明
1
,
権 重好
1
,
秦 一剋
1
,
入江 嘉仁
1
,
今関 隆雄
1
Mamiko CHO
1
1獨協医科大学越谷病院心臓血管外科
キーワード:
妊娠
,
深部静脈血栓症
,
血栓除去
,
動静脈シャント
Keyword:
妊娠
,
深部静脈血栓症
,
血栓除去
,
動静脈シャント
pp.1409-1412
発行日 2006年10月20日
Published Date 2006/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100990
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はじめに
深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:以下,DVT)の発症は下肢に多く,腫脹,疼痛,チアノーゼを呈し,重篤な合併症として肺塞栓症を引き起こすことがある1,2).治療法としては外科的治療と保存的治療があるが,早期治療が予後に大きく影響するため,的確な早期診断と治療選択により合併症の予防に努めることが重要である.
今回われわれは,妊娠早期に発症した急性期の左下肢深部静脈血栓症に対し外科的治療を行い,重篤な合併症を発症することなく分娩し得た1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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