Japanese
English
特集 上腹部血管性病変―画像診断と治療選択
上腹部動脈性病変―画像診断と治療選択
Upper Abdominal Arterial Lesions:Imaging Diagnosis and Management
蒲田 敏文
1
,
眞田 順一郎
1
,
寺山 昇
1
,
松井 修
1
Toshifumi GABATA
1
,
Junichiro SANADA
1
,
Noboru TERAYAMA
1
,
Osamu MATSUI
1
1金沢大学大学院医学系研究科経血管診断学(放射線科)
1Department of Radiology, Kanazawa University
キーワード:
腹部
,
動脈閉塞症
,
動脈解離
,
動脈瘤
,
偽動脈瘤
Keyword:
腹部
,
動脈閉塞症
,
動脈解離
,
動脈瘤
,
偽動脈瘤
pp.695-703
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900470
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上腹部の動脈性病変の画像診断とその治療方針について解説した.動脈性病変は大きく動脈閉塞症,動脈解離,動脈瘤,偽動脈瘤に大別できる.動脈閉塞症(塞栓,血栓)や動脈解離は上腸間膜動脈に多く発生し,重篤な腸管壊死の原因となる.したがって早期に診断し,適切な治療が必要となる.血栓症には経カテーテル的血栓溶解療法が有効なことがある.また動脈解離に対してはステント治療も適応となる.動脈瘤や偽動脈瘤は腹腔内出血や後腹膜出血あるいは消化管出血の原因となる.ダイナミックCTを行えば動脈瘤の有無や造影剤の漏出の有無を確認できる.また血管造影は出血源の検索と同時に塞栓術による治療が可能である点で有用性が高い.
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