Japanese
English
特集 上腹部血管性病変―画像診断と治療選択
門脈閉塞症
Imaging Diagnosis and Treatment of Extrahepatic Portal Obstruction
廣橋 伸治
1
,
廣橋 里奈
1
,
日高 晶子
1
,
上田 耕司
1
,
末吉 智
1
,
武輪 恵
1
,
幕谷 士郎
1
,
本田 伸行
1
,
吉岡 哲也
1
,
吉川 公彦
1
,
大石 元
1
Shinji HIROHASHI
1
,
Rina HIROHASHI
1
,
Shouko HIDAKA
1
,
Koji UEDA
1
,
Satoru SUEYOSHI
1
,
Megumi TAKEWA
1
,
Shiro MAKUTANI
1
,
Nobuyuki HONDA
1
,
Tetsuya YOSHIOKA
1
,
Kimihiko KICHIKAWA
1
,
Hajime OHISHI
1
1奈良県立医科大学放射線科・腫瘍放射線科
1Department of Radiology and Oncoradiology, Nara Medical University
キーワード:
門脈
,
発生異常
,
画像診断
,
肝外門脈閉塞症
,
側副血行路
Keyword:
門脈
,
発生異常
,
画像診断
,
肝外門脈閉塞症
,
側副血行路
pp.671-679
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900467
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本稿では肝外門脈閉塞症の画像診断と治療を概説した.肝外門脈閉塞症は,原因の明らかでない一次的と原因の明らかな二次的に2大別され,一次的は稀であるが二次的は日常良く遭遇する病態である.両者における側副血行路などの理解は同根であることから,二次的のみでなく稀な一次的においても門脈の発生と解剖に対する基礎知識が正しい病態の解明に役立つと考えられる.本症の治療対象は門脈圧亢進に基づく食道胃静脈瘤出血であり,一次止血目的には内視鏡的治療,待期予防症例に対しては手術療法が考慮される.悪性疾患による門脈閉塞に対する金属ステントを用いた治療も,症例を慎重に選択することにより有効に活用されるべきであろう.
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