Japanese
English
特集 肝区域の新しい見方
画像からみた肝区域
三次元画像―MRI
Segmental Anatomy of the Liver:Evaluation With 3D-MR Imaging
廣橋 伸治
1
,
丸上 永晃
1
,
岡田 博司
1
,
廣橋 里奈
1
,
北野 悟
1
,
吉川 公彦
1
,
𡈽井 司
2
Shinji HIROHASHI
1
,
Nagaaki MARUGAMI
1
,
Hiroshi OKADA
1
,
Rina HIROHASHI
1
,
Satoru KITANO
1
,
Kimihiko KICHIKAWA
1
,
Tsukasa DOI
2
1奈良県立医科大学放射線科
2奈良県立医科大学中央放射線部
1Department of Radiology,Nara Medical University
2Department of Central Radiology,Nara Medical University Hospital
キーワード:
MRI
,
肝区域
,
フェルカルボトラン
,
SPIO
,
三次元画像
Keyword:
MRI
,
肝区域
,
フェルカルボトラン
,
SPIO
,
三次元画像
pp.299-304
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100156
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要旨 MRIによる肝区域診断について,フェルカルボトラン造影3D-MRIを中心にその方法論と臨床的有用性について概説した.フェルカルボトラン造影3D-MRIは腫瘍と肝静脈ならびに門脈を同時に3D表示できることから,腫瘍の区域診断のみならず,血管侵襲の有・無や大血管との距離を容易に把握可能であり,特にモニター診断において有用性を発揮する.それに加えて,胆道系や動脈系も同時に描出されるため,外科的なマッピングにも有用である.また本法は,Kupffer細胞の多寡に依存するため,肝細胞癌のような多血性腫瘍のみならず,肝転移のような乏血性腫瘍にも応用でき,存在診断のみならず区域診断にも有用性が期待される.いずれにしても,MRIは肝と腫瘍ならびに血管をそれぞれコントラスト良く描き分けることができるため,3D技術の進歩とともに,さらに有用性を発揮する可能性がある.
消化器画像2006 ; 8 : 299-304
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